七草がゆ と お雑煮

1月も後半に入り、お正月気分もすっかり抜けてしまいましたが、皆さまは七草がゆは食べられましたか? 

七草がゆは無病息災を願って一月七日に食べます。

お正月にご馳走を食べ過ぎたりお酒を飲み過ぎたりして弱った胃や腸、そして肝臓や膵臓を休める為とも言われます。

 

しかし、今の私達の暮らしを見てみると、食べ過ぎ飲み過ぎはお正月に限らず、一年のうちに度々あるように思います。

今月、長久手のイオンに2度行く機会があったのですが、食事処で注文したものが運ばれてきたものを見ると、千円ちょっとのお値段でしたが量は立派でした。

周りのお店を見渡してみても、食べ放題だったり、ステーキやお寿司、とんかつやパスタ、デザートも豊富。

そういうお店に自分達も含めてお客さんがどんどん入って、たくさん食べるのを眺めると、年に1回食べるか食べないかの七草がゆでは、現代人の健康を維持することは難しく思えてきます。

高血糖、脂質異常症、膵臓や肝臓の炎症、腸の病気など、今はそういった病気を患う方が増えています。 

 

右上の写真は、我が家の今年元旦の朝食です。

お雑煮の横はサンクロン。

お雑煮は、お餅、もち菜、鰹節、少量の鶏肉だけですので、とても健康には良いです。ただこれが毎日続くわけでもなく、実際この後のお昼には神社の露店で適当なものを食べたり、夜はお酒を飲んでご馳走を食べたりしておりました。

なので普通に暮らしていると、年一回の七草がゆではとても間に合わないので、私自身は毎日楽に少しずつサンクロンで整えるよう心掛けています。

 

大昔の人(庶民)にとって「食」は生きる糧であったかもしれませんが、これだけ加工技術が進歩し、多種多様な情報が加速度的に増していく現代社会では、「食」はエンターテイメント(娯楽)になりました。先ほどのイオンであれば、行くたびに迷うくらい何でも選ぶ楽しみがありますし、巷で話題の食べ物にはすぐに行列ができます。外食以外でも食品売り場のお菓子や加工食品の商品点数は、僕の子供時分と今とでは比べものになりません。それだけ消費されているということですね。

 

これだけ見ると、日本は「食」を楽しめる豊かな国のように思えますが、社会保険料や消費税を上げ続けていかなければならない国の現状を見ると、そうとも言えません。

医療費の急激な増大を止める為にも、「食」は私達の身体を作るものであるという本質を大切にお考え頂きたく思います。又、「食」を思う存分楽しむ為にも、丈夫で元気な身体が必要です。

 

人間は自然の中で生まれ、自然と共に暮らす生き物です。

自然に近いものを口にし、できるだけ自然の流れに逆らわない生き方が健康の秘訣。

 

本年も皆様ご家族様にとって、より良い一年でありますように。